くまの話

動物のキャラクターが好きです。昔から好きで、好きということが周りの人にもばれているので、何かもらったりとか、これ好きそうだよねと言われると、みんなよく私のこと見てくれてるんだなあ、、とうれしく思う一方で、この年になってこういうのが好きなのってどうなのかなと少し恥ずかしくもなります。

なぜ動物のキャラクターが好きかというと、かわいいからで特に理由はないと思うのですが、無理やり何か理由をつけるとしたら、小さいころからディズニーに親しんできたということがあるかもしれません。うちの母は密かにディズニーが好きだったのか、子供にはディズニーがよさそうと思ったのか、小さいころからたくさんディズニーのビデオ（小さい頃なので八ミリビデオです！）を見せてくれました。なので、テレビ関連の情報には疎いのですが、ディズニーについてだけはよく知っています。特にミッキーやドナルド、チップとデールなどの仲間が出てくる短編アニメは大好きで、今でも内容を覚えているほどです。ドナルドの家のホットケーキをチップとデールと取り合う話がお気に入りでした。ここで動物キャラクターの魅力を刷り込まれたような気がしています。

さて、動物のキャラクターの中でも特にくまのキャラクターが好きで、特定のくまキャラではなく、デフォルメされたくま全般が大好きなのです。

しかし、最近ちょっとくまの印象が変わりました。今、星野道夫さんのエッセイを読んでいて、大変景色的にも言葉的にも美しく、すてきなエッセイなのですが、星野道夫さんはくまに襲われて亡くなったと知りました。私は野生のくまに会ったこともないですし、くまが実際に動いている様子も動物園で見たことしかなく、あまりくまという生き物に対して現実感を持っていなかったのだと思うのですが、この事実を知って、突然クマを現実の、野生の、しかも人間を襲って食べてしまう可能性のある動物として認識しました。もちろんすべてのクマが人間を襲うわけではないと思いますし（ネットの情報によれば、星野さんを襲ったクマは、人間に餌付けされたことがあり人慣れしたクマだったとか）、野生のクマのテリトリーに入った人間が襲われるのは、人間の方に非があることもあると思っていて、クマが悪いと思っているわけではない（そもそも人間が食べられなれていないだけで、強い動物に弱い動物が食べられるという関係に悪いとかはない）のですが、しかし自分の中ではショッキングな事件であり、クマがリアルな動物として認識されたということは確かです。

ちなみに、ラジオで聞きましたがくまは表情筋が発達していないのでああいうかわいい顔になるそうですね。最近読んだ漫画でも、かわいい顔をしているけど大きく力が強い肉食動物として扱われていました。

しかし、星野さんは生前くまの写真集を出しているほど、くまに強い思い入れがあったみたいです。（詳しくは知りません。間違っていたらすみません。）なんとなく恐ろしいイメージを持ってしまいましたが、写真集のほうも見てみたいですし、やはりキャラクターのくまがかわいいことにはかわりないし、くまキャラ好きとしてくま情報を収集していきたいと思っています。